乳児への活用ガイド
監修:堀口美恵子 小野友紀(大妻女子大学 短期大学部 家政科 管理栄養士)
子供たちが大好きな海苔。ここでは3歳くらいまでのお子様を対象として、
食欲の喚起や健康的な味覚の形成に、手軽に使える「海苔」の上手な活用法をご紹介いたします。
3歳から8歳くらいまでのお子様の食育には「手まきごはん」をご活用ください。
UMAMI
うまみについて
海苔には、和食の代表的なだし食材である、こんぶ、かつお節、干しいたけのうまみ成分がすべて含まれています(※1)。
こうしたうまみ成分は母乳にも含まれており(※2)、うまみは乳児の頃から慣れ親しむ味のひとつです。
また、うまみによって少ない塩分でも食事をおいしく感じるため、健康的な味覚形成が期待できます。
※1:荒木繁ほか. 温水抽出物による焼海苔の呈味性評価. 日本食品科学工学会誌. 1997, vol.44, no.6, p.430-437.
※2:井戸田正. 特集, 母乳と人工乳母乳の成分─正しい理解と選択─: 母乳の成分: 日本人の人乳組成に関する全国調査─人工乳の目標として ─. 産科婦人科の実際. 2007, vol.56, no.3, p.315-325.
KUCHIDOKE
口どけのよい海苔について
海苔は一般に収穫時期の早いものほど、葉質がやわらかいため、口どけがよく(水分でとけやすい)、うまみを感じやすいのが特徴です。
中でも最初に摘まれたものは「一番摘み」や「初摘み」と呼ばれます。
こうしたやわらかいタイプの海苔は汎用品よりも少し高価ですが、
食べやすいため、乳幼児期の食事に少しずつお試しください。
「子供はよく食べてくれるけど、いつ頃から、どれくらい、どのように食べさせたらいいの?」
そんな疑問にお答えします!
※ 離乳期にはあらかじめ料理に加えてやわらかくするか、トロトロ海苔にしてから加えます。(週1〜2回からお試しください)
※ 量や月齢・年齢は目安です。お子様の成長にあわせてください。
※ 海苔1枚は全型(約19×21cm)を基準としています。(すべて焼き海苔を使用します)
KATACHI
いろいろな形で
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7か月くらいから
1食あたり1/8枚分
海苔1/8枚分を細かくちぎり、小さじ2杯分の水を含ませたら電子レンジで加熱(500Wで30秒くらい)してとかし、熱をとります。
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9か月くらいから
1食あたり1/8枚分くらい
なるべく口どけのよいものを細かくちぎって(5mm角程度)、スープやあえものなどに。
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1歳くらいから
1食あたりひとつまみ
少しかたいタイプが多いので水分をよく含ませて。
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2〜3歳くらいから
1食あたり1/4枚くらいまで
なるべく口どけのよいものを食べやすいサイズに切って少しずつ。
EAT
いろいろな食べ方で!
PRESERVATION METHOD
オススメの保存方法
使いやすいサイズに切り、密閉容器で乾燥剤とともに常温保存。
(当会オリジナル)
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仕様
三つ折りパンフレット
100×100mm カラー 6ページ